なぜ50代で酒をやめる人が増えているのか?断酒9ヶ月の私が実感した変化
「最近、酒をやめる人が増えている」
そんな話を耳にすることが多くなりました。特に50代。私と同世代の人たちが、次々と断酒を選択しています。
私自身も52歳で断酒を始めて、今9ヶ月が経ちました。体重は18キロ減、貯金は着実に増え、朝の目覚めが劇的に変わりました。そして、新しい転職にも挑戦できる心身のコンディションを手に入れました。
今日は、なぜ今、50代で酒をやめる人が増えているのか。そして実際にやめた私が感じた変化について、リアルにお話しします。
【データで見る】酒をやめる人が急増している現実
日本全体でアルコール消費量が減少
国税庁の「酒レポート」によると、成人1人あたりの酒類消費量は、1996年度をピークに右肩下がりで減少し続けています。約30年で2割以上も減少しているのです。
特に注目すべきは、若者だけでなく、中高年の飲酒習慣も減少しているという事実です。
男性の飲酒習慣が大幅に減少
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、習慣飲酒者(週3回以上、1日1合以上飲酒する人)の割合は、男性全体で平成元年の51.8%から平成28年には33.0%まで低下しています。
特に、男性の飲酒習慣率は全ての年代で低下しており、20〜30代の若い年代では飲酒習慣率が半分程度に減少しています。
コロナ禍で「減った」人が「増えた」人を上回る
また、SAKE Streetの調査(2020年)では、コロナ禍での飲酒量の変化について「減った」+「やめた」が25.2%に対し、「増えた」は16.1%と、減った人の方が9ポイント多い結果となっています。
さらに、「お酒を飲むのをやめた」と回答した人は3.5%で、そのうち約90%が「コロナ後もやめたまま」と回答しています。
これらのデータから、酒をやめる人が増えているのは、一時的なブームではなく、確実な社会的トレンドであることがわかります。
酒をやめる人が急増している背景
健康意識の高まり
まず1つ目の理由は、健康意識の高まりです。
昔は「酒は百薬の長」なんて言われていましたが、今はWHOも「安全な飲酒量は存在しない」と明言しています。健康に関する情報がSNSやYouTubeで簡単に手に入る時代。アルコールのリスクについて、みんなが知るようになりました。
私自身、断酒前は健康診断で肝臓の数値が要注意でした。γ-GTPが基準値を大きく超え、医者からは「このままだと危ないですよ」と警告されていたんです。
でもやめてから3ヶ月後の検査では、すべて正常値に戻りました。医者にも「何をしたんですか?」って驚かれましたよ。
体重も18キロ減って、階段を上がっても息切れしなくなりました。50代になると、体が正直に反応するんですよね。
経済的メリットへの注目
2つ目は、お金です。
私の場合、毎日晩酌していた頃は、月に平均3万円以上使っていました。ビールと焼酎、そして酔った勢いでのつまみの追加購入。気づけば月末には結構な額になっていたんです。
年間で36万円。10年で360万円です。
断酒してから9ヶ月、すでに27万円以上浮いた計算になります。しかも、酒をやめると無駄遣いも減るんです。酔った勢いでネットショッピングしたり、コンビニで余計なものを買ったり。そういうのが全部なくなりました。
物価高の今、この経済効果は本当に大きい。50代は教育費や老後資金の準備で、お金のことが切実な年代です。だからこそ、酒代の節約は現実的な選択肢になるんです。
時間とQOLの向上
そして3つ目は、時間の質です。
酒を飲んでいた頃は、夜は酔っぱらって何もできない。朝は二日酔いでボーッとしている。人生の3分の1が、ぼやけていたんです。
今は朝5時に目が覚めて、頭がクリア。ブログを書いたり、YouTubeの企画を考えたり。副業や趣味に使える時間が圧倒的に増えました。
1日が驚くほど長く、濃くなりました。これ、お金では買えない価値ですよね。
50代特有の「やめる理由」
体が受け付けなくなる
50代になると、体が正直に反応し始めます。
昔は飲んでも平気だったのに、翌日のダルさが取れない。少し飲んだだけで頭痛がする。胃がもたれて食欲がなくなる。
これ、体からの「もうやめて」っていうサインなんです。
私も40代の頃は、多少飲み過ぎても翌日には回復していました。でも50代に入ってから、明らかに違う。二日酔いが長引くし、疲労感が抜けない。
体が「もうアルコールは処理できませんよ」って教えてくれているんですよね。
健康診断の数値が気になる
50代は、健康診断の結果が気になり始める年齢です。
肝臓の数値、血圧、血糖値。どれか1つでも引っかかると、「このまま飲み続けて大丈夫か?」って不安になります。
私の場合、γ-GTPが基準値の2倍以上ありました。「再検査」の文字を見たときの不安は、今でも覚えています。
周りを見ても、50代で生活習慣病を指摘される人が増えています。そうなると、真っ先に見直すのが「酒」なんです。
新しい人生への挑戦
そして50代って、人生の転換期ですよね。
「あと何年、健康に生きられるか」「残りの人生で何をしたいか」って、真剣に考え始める年齢です。
私も、新しい転職を考えたとき、「クリアな頭で、新しい仕事に挑戦したい」と思ったんです。酒に支配される人生じゃなくて、自分で選ぶ人生を生きたい。そう思いました。
50代は、まだまだやり直せる年齢です。でも、体力も気力も、ここからは下り坂。だからこそ、「今のうちに変わらなきゃ」って思うんですよね。
実際にやめて気づいたこと
最初は厳しかったが、4ヶ月を超えたら楽になった
正直に言うと、断酒は最初から簡単だったわけではありません。
最初の1〜2週間は確かにキツかったです。夕方になると「飲みたいな」って思う。仕事終わりのビールが恋しくなる。炭酸水やノンアルコールビールで何とか乗り切りました。
1ヶ月目を過ぎると、「飲みたい」という気持ちは少し落ち着きました。でも、まだ油断できない。ストレスがたまったとき、嫌なことがあったとき、ふと「飲みたい」という誘惑が襲ってきます。
2〜3ヶ月目も、実は危うかったんです。「もう大丈夫だろう」って気が緩む時期。「ちょっとだけなら」っていう悪魔のささやきが聞こえてくる。この時期に再飲酒してしまう人も多いと聞きます。
でも、4ヶ月を超えたあたりから、明らかに変わりました。
「飲みたい」って気持ちがほとんどなくなったんです。むしろ、「あれ?こんなに楽になるなら、もっと早く4ヶ月の壁を越えればよかった」って思いました。
断酒は、最初の4ヶ月が勝負です。ここを乗り越えれば、後は驚くほど楽になります。
周囲の反応の変化
周りの人の反応も変わりました。
最初は「付き合い悪いな」って顔をされたこともあります。飲み会で「ウーロン茶で」って言うと、「え、なんで?」って不思議がられました。
でも、体調が良くなって、仕事のパフォーマンスが上がって。今では「なおきさん、変わったね」って、良い意味で言われます。
「俺もやめようかな」って相談してくる人も出てきました。実は、みんな内心では「やめたい」って思っているんですよね。
予想外のメリット:新しい挑戦ができる
そして予想外だったのが、自己肯定感の向上と、新しいことへの挑戦意欲です。
「自分で決めて、自分で実行できた」っていう自信。これが、他のことにも良い影響を与えているんです。
ブログを続けられているのも、YouTubeを始められたのも、そして新しい転職に挑戦できたのも、断酒で得た「やればできる」っていう感覚があったから。
人生って、1つ変えると、連鎖的に変わっていくんだなって実感しています。
断酒を始めるための最初の一歩
まずは1週間試してみる
もしあなたが今、「酒をやめたいな」って少しでも思っているなら。それは、体と心からのサインかもしれません。
別に完全にやめなくてもいいんです。まずは1週間、試しにやめてみる。それだけで、体の変化を実感できるはずです。
朝の目覚めの良さ、体の軽さ、頭のクリアさ。これを1度経験すると、「あれ、酒って本当に必要?」って思えるようになります。
代替品を用意する
やめるコツは、代替品を用意することです。
私の場合、炭酸水とノンアルコールビールが救世主でした。特に炭酸水は、スーパーで箱買いして、冷蔵庫に常備しています。
「飲みたい」って思ったら、炭酸水を飲む。それだけで、意外と満足できるんです。
HALTの法則を意識する
断酒を続けるために、私が意識しているのが「HALTの法則」です。
- Hungry(空腹)
- Angry(怒り)
- Lonely(孤独)
- Tired(疲労)
この4つの状態のとき、人は飲みたくなると言われています。だから、この状態を避けること。空腹なら食べる、疲れているなら寝る。シンプルですが、効果的です。
まとめ:50代からの人生は、ここから
データが示すように、50代で酒をやめる人が増えているのには、理由があります。
健康、お金、時間。そして何より、「残りの人生を、自分らしく生きたい」っていう思い。
私は断酒9ヶ月で、人生が大きく変わりました。体重18キロ減、貯金増、そして新しい挑戦を始める勇気。
もしあなたが今、「やめたいけど、やめられない」って悩んでいるなら。大丈夫です。一歩踏み出せば、新しい世界が待っています。
50代からの人生は、ここからです。一緒に、新しいスタートを切りましょう。
参考データ
- 国税庁「酒レポート」https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2022/index.htm
- 厚生労働省「国民健康・栄養調査」https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html
- SAKE Street「コロナ禍がもたらした飲酒習慣変化をアンケート」https://sakestreet.com/ja/media/questionnaire-about-covid19-impact-on-sake-industry
