沖縄で生活を立て直したいなら、まず“酒”を手放してみてほしい理由

「給料が安い」「生活が苦しい」と言われる沖縄。実際に宮古島で暮らす僕が、断酒を通して生活を立て直した体験を語ります。今できる最大の防衛策は、酒をやめることかもしれません。
将来が見えない──沖縄の若者が直面するリアル
「貯金ができない。給料が安くて将来が見えない」。そんな声が、今の沖縄に暮らす若者たちから次々と上がっています。これは決して他人事ではありません。僕自身、貯金ができるようになったのはここ4〜5年の話で、それまではほとんどその日暮らしのような生活をしていました。
もちろん、自分の努力不足という側面もあるかもしれません。でも、周りを見てもやはり「給料の安さ」は目立つし、構造的な問題だと感じています。僕が住んでいる宮古島は職種も少なく、転職をしようにも狭い業界内では知り合いが多く、なかなか気軽に動けないという現実もあります。
さらに、観光地として人気が高まる一方で、地元住民の生活コストはどんどん上がっています。家賃は10万円を超える物件も多く、食料品や日用品も高騰しています。本土と同じように働いているつもりでも、出ていくお金は本土以上に重くのしかかります。
データよりも現場はシビア──沖縄の賃金格差
調査では「沖縄県の給与水準は全国最下位水準」とされていますが、実際に生きている僕らからすれば、そのデータ以上に厳しい現実があります。僕の周囲でも、手取り20万円未満で一人暮らしをしている人がたくさんいますが、家賃・食費・光熱費を払ったらほぼ何も残りません。
実家暮らしや、親の援助なしでは生活が成り立たない人も少なくなく、それが「自立を妨げている」原因にもなっています。こうした構造が、若い世代の将来不安や、地元離れにつながっているのではないかと思います。
制度のスキマに苦しむ子育て世代
自分には子どもはいませんが、周囲の家庭を見ていると「働いたほうが損をする」ような制度のスキマに苦しんでいる人がたくさんいます。収入が少しでも増えると手当が減る、補助の対象から外れる──そんな逆転現象が沖縄の子育て世代を苦しめています。
教育費の負担も重く、共働きでがんばっている家庭ほど「苦しくなる」という矛盾した構図があります。沖縄で子どもを育てるというのは、全国平均よりも圧倒的にハードモードだと実感しています。
そんな中で僕が選んだ「断酒」という選択
収入が少ない、生活が不安定、ストレスも溜まる──そんな状況の中で、僕が「生活を立て直すきっかけ」として最初に手放したのが、お酒でした。
「飲むと気分が楽になる」と思っていたけれど、実際には飲んだ翌日に後悔することの方が多く、気分の落ち込みや財布の軽さに直結していたのです。僕の場合、飲酒による支出は月1〜2万円ほど。これを断酒することで、少しずつお金が残るようになり、心身の調子も整ってきました。

さらに、断酒後は自炊が習慣化し、食費もコントロールしやすくなりました。週末の過ごし方も変わり、「飲んで寝て終わる」から「散歩したりブログを書いたり」という建設的な時間に変わったのです。
「酒をやめる」は、今できる最大の防衛策かもしれない
沖縄の若者が直面している問題──低賃金、生活不安、将来の展望のなさ──は、簡単に解決できるものではありません。制度の見直しや企業努力も必要です。でも、それらを待つ間に、自分自身でできることもあると思います。
それが「断酒」でした。 酒をやめるだけで、月1〜2万円の余裕が生まれ、生活がシンプルになります。感情の波も穏やかになり、翌日を後悔しない毎日が続く。それは、小さいけれど確かな「自分の人生の主導権」を取り戻す一歩でした。
もし今、同じように「生活が苦しい」「どうにもならない」と感じているなら、試しに一度、酒をやめてみてほしい。 断酒は、ただの禁欲ではなく、自分の人生を立て直すためのライフハックです。
まとめ:生活が苦しいからこそ、酒を手放す勇気を
沖縄の現実は、ニュースの見出し以上に厳しいです。ですが、僕ら一人ひとりの選択で、少しずつでも未来を変えることはできると信じています。
そしてその第一歩が、「お酒をやめること」。 これは思っている以上に、大きな効果をもたらします。
自分自身をコントロールできる感覚、未来を考える余裕、時間とお金の回復── 生活の立て直しは、案外「飲まない今日」から始まるのかもしれません。
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