1カ月だけでも肝臓は蘇る|「ドライ・ジャニュアリー」で変わる体と心の話

「たった1カ月の断酒で、体も心もここまで変わるとは──」
僕が断酒を決意したのは、健康診断の結果にひやっとしたからです。
体重も多い。血圧もやばい。何より朝起きた時のだるさや自己嫌悪がひどかった。
そんな中、たまたま目にしたのが「ドライ・ジャニュアリー」という世界的な断酒の取り組み。
僕はこの運動に参加したわけではありませんが、「1カ月だけでも酒をやめてみる」という考え方は、自分の断酒チャレンジを後押ししてくれる考え方でした。
この記事では、その「1カ月断酒」が体と心にもたらす科学的な変化について紹介します。
ドライ・ジャニュアリーとは?
「ドライ・ジャニュアリー(Dry January)」は、1月の1カ月間だけお酒を断つという世界的なキャンペーンです。
イギリスで始まり、いまではアメリカや日本でも広がりつつあります。
ポイントは「1年中断酒しなくてもいい、まずは1カ月やってみよう」というハードルの低さ。
飲酒習慣の見直しや、ソバーキュリアス(お酒をあえて控えるライフスタイル)へのきっかけになる人も多く、健康意識の高まりともリンクしています。
1カ月断酒で起こる「体の変化」
2024年1月に日本経済新聞が報じた内容によると、1カ月の断酒で以下のような効果が報告されています。
- 肝臓脂肪が平均15~20%減少
- インスリン抵抗性が改善(血糖値が安定)
- 血圧の低下
- 体重の減少
これらは、メタボリックシンドロームや生活習慣病のリスク低下に直結する変化です。
特に50代からは内臓脂肪と血圧のコントロールが大きな課題。たった1カ月の断酒でも、それを改善できる可能性があるというのは希望です。
※参考:日本経済新聞「断酒1カ月、体に変化 ソバーキュリアスで新習慣」(2024年1月13日)
睡眠・メンタル・肌の調子まで良くなる?
1カ月の断酒は、体だけでなく心や見た目にも変化をもたらすと報告されています。
- 睡眠の質が向上する
- 朝の目覚めがスッキリする
- 抑うつ感・不安感が軽減される
- 腸内環境が改善される
- 肌つやがよくなる
特に「お酒を飲むと寝つきがいい」と思っていた人ほど、その“質の悪さ”に後から気づくケースが多いようです。
僕自身も断酒してから、朝のダルさが減り、集中力も戻ってきたと実感しています。
肝臓は再生する。ただし「今すぐ始める」こと
肝臓は、沈黙の臓器と呼ばれます。つまり、悪化しても症状に気づきにくい。
でも実は、人体の中でも再生力がトップクラスに高い臓器なんです。
初期のアルコール性脂肪肝であれば、断酒だけで健康な状態に戻ることが期待できます。
ただし、肝硬変まで進行してしまうと回復は難しい。
だからこそ、「症状が出る前」「まだ健康診断で異常が出る前」に断酒を始めるのが一番の選択肢なのです。
まとめ|1カ月で人生が変わるかもしれない
「ずっと酒をやめるなんてムリ」と思っていた僕も、まずは1カ月と決めて始めてみました。
気づけば、体が軽くなり、朝が気持ちよく迎えられるようになっていた。
飲酒で覆い隠していた不調が、断酒でゆっくりと晴れていく──そんな感覚でした。
最初の一歩は「たった1カ月」です。
でもその1カ月が、あなたの体も、心も、人生も変えるかもしれません。
さあ、今日からはじめてみませんか?
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