禁酒・断酒

アルコール飲料は危険薬物である|飲み慣れた“合法ドラッグ”の正体に気づく

アルコールの危険性を訴えるイラスト。驚いた表情の男性と、毒マーク付きのビール瓶とジョッキ。テキストで「アルコール飲料は危険薬物である」と書かれている。
炊き技カレー

アルコールは依存性が高く、脳や身体を確実に蝕む「危険薬物」です。
死亡者数、犯罪、家庭崩壊、医療費──その社会的損失は違法薬物をはるかに上回ります。
それでも合法とされ、日常の中で「当たり前」に飲まれているのが現実です。

僕たちは長年、「お酒は文化」「嗜み」と信じてきました。
しかし科学的に見れば、アルコールは神経毒であり、脳を麻痺させ、判断力を奪う薬物です。

この記事では、50代で断酒を決意した僕が、
アルコールの本当の危険性と、そこから抜け出すための方法をお伝えします。


なぜ「危険薬物」なのか

世界保健機関(WHOの報告書)によると、アルコールは毎年約300万人の死因となっています。
これは世界全体の死亡原因の5%以上にあたる数字です。

アルコールは脳の判断力を低下させ、肝臓・心臓・膵臓などの主要臓器を傷つけます。
依存性はヘロインやニコチンと同等であり、やめようとしても脳が止めさせてくれない。
これは「薬物依存」の定義に完全に当てはまります。

日本の厚生労働省も、アルコール健康障害対策基本法の中で、
飲酒による身体・精神・社会的被害を正式に「健康障害」として位置づけています。

それでも僕たちが「酒=楽しい」と思ってしまうのは、長年の刷り込みの結果です。


「酒は文化」という洗脳の正体

人類と酒の歴史は古く、儀式や祝いごとに深く関わってきました。
しかし現代では、広告・ドラマ・SNSが「お酒=幸福の象徴」として描き続けています。

・ビールCMでは若者が笑顔で乾杯
・ドラマでは辛い夜を酒で癒やす演出
・上司は「飲みにケーションが大事」と言う

僕たちはこの演出に慣れすぎて、「酒がないと寂しい」と錯覚しているのです。
実際は、企業が巨額の利益を得るために作り出した“幻想”です。

酒をやめて初めて、僕は気づきました。
あれほど付き合いを重視していた飲み会も、いま思えば「洗脳された儀式」にすぎなかった。

関連記事:常連の飲み屋と別れるのがツライ|断酒を決意した僕の体験談


アルコールは脳をどう壊すのか

アルコールは脳の前頭前野(理性・判断・意志を司る部位)を麻痺させます。
その結果、怒りっぽくなる、感情が不安定になる、記憶が飛ぶなどの症状が現れます。

また、飲酒は脳内ドーパミンを異常分泌させ、快感を覚える回路を強化していきます。
これが依存の始まりです。

◆僕の体験談

連続飲酒をしていた頃は、「一日ぐらいなら簡単にやめられる」と思っていました。
ところが、まったくできなかった。ひどい二日酔いでも、2〜3杯飲めばすぐに気持ちが楽になる。
「酒さえ飲めば誰とでも話せる」という思い込みから、いつも酒に頼っていました。
そして飲みすぎてやらかし、自己嫌悪と恥ずかしさでのたうち回っても、数日後にはまた飲んでしまう。
これがまさに“危険薬物”のループでした。

脳が「飲む=安心」と誤認してしまうため、理性では止められません。
これは意思の弱さではなく、アルコールという薬物の性質そのものです。

関連:飲んだ翌日の“消えたいほどの恥ずかしさ”が断酒の最強の武器になる理由


「百害あって一利なし」は科学的事実

「適量なら健康に良い」というのは、今では完全に否定されています。
2023年に発表されたランセット誌の研究では、「安全な飲酒量は存在しない」と明言されています。

  • ストレス解消効果は一時的。反動で不安が増す
  • 睡眠が浅くなり、翌朝の集中力が低下
  • 太る・老ける・肌荒れ・免疫低下
  • 肝臓・膵臓・脳への慢性的ダメージ

さらに、経済的損失も深刻です。

  • 家飲み・晩酌 月15,000円
  • 外飲み・付き合い 月25,000円
  • 合計:月40,000円 → 年間48万円

10年で480万円。20年で960万円。
そのお金で資産運用をしていれば、老後の不安は大きく減っていたはずです。

関連記事:【年間48万円が貯金に】酒をやめた50代が手に入れた『お金と時間の自由』|断酒がもたらす経済的メリット


依存は意志の弱さではなく、脳の仕組みの問題

アルコール依存は「性格」や「意志」の問題ではありません。
脳の報酬系が書き換えられ、「飲まないと落ち着かない」状態になるからです。

この状態を抜け出すには、「我慢」よりも「距離」を取ることが重要です。
つまり、“飲まない環境”を意識的に作る。

  • 家に酒を置かない
  • 「一杯だけ」の誘いを断る
  • SNSやYouTubeで断酒コミュニティに触れる
  • 自分の断酒日記をつけて可視化する

おすすめ:SNS断酒コミュニティの活用法|孤独を防ぎ継続力を高める


危険薬物から距離を置くための第一歩

断酒は、決して苦行ではありません。
最初の1日を乗り切るだけで、体と心に明確な変化が現れます。

  • 夜の飲酒時間を「風呂・散歩・読書」に置き換える
  • 寝る前に「飲まない1日」をメモする
  • 朝の気分・体調を毎日記録する
  • 飲みたい気持ちが来たら“5分我慢”して気を逸らす

脳は約3週間で変化を感じ、3か月で「飲まない方がラク」に切り替わります。
僕もまさにこのプロセスを経験しました。

参考:禁酒100日で何が変わる?体と心に起こる効果を時系列で紹介


まとめ|「合法ドラッグ」から自由になる

アルコールは立派な危険薬物です。
ただ合法で、広告がうまく隠しているだけ。

健康も、お金も、自信も、人間関係も──
飲み続ける限り、少しずつ削られていきます。

断酒を始めると、「本来の自分」が戻ってきます。
朝の目覚めが軽くなり、頭が冴え、肌も綺麗になる。
そして何より、“後悔しない夜”が増えるのです。

僕は今、酒をやめて初めて「安心して生きる」という感覚を知りました。
人生は、酒を手放してからが本番です。

あなたも今日から、「合法ドラッグ」から自由になる一歩を踏み出してみてください。

この記事はyoutube動画でも説明しています。

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このブログの執筆者

沖縄の宮古島で働く50代が、
断酒とダイエットに本気で取り組み、
その実体験を記録しています。

同じようにお酒や体重に悩んでいる方に、
少しでも役立つヒントを届けられれば嬉しいです。

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