禁酒・断酒

「楽しかった飲み会」の正体。飲酒と記憶の美化に潜む落とし穴

炊き技カレー

「楽しかった」と感じる飲み会の記憶は、本当にお酒のおかげなのでしょうか。

人間の記憶は都合よく編集され、快い場面だけを強調し、不快や後悔を飛ばして保存してしまうものです。特に飲酒の記憶は美化されやすく、その裏には自己嫌悪や体調不良、時間とお金の浪費が隠れています。

しかし、その記憶を正しく見直すことで、自分をすり減らす習慣から抜け出し、素面のままでも心地よく過ごせる感覚を取り戻すことができます。

この記事は、50代を迎えて「飲み会は楽しかったはず」と思いながら翌日の後悔に悩んできた方に向けて、過去を否定せずに再評価し、自分らしい喜びを見つけていくヒントをお伝えします。

「あのときは楽しかったな」と思い出す夜

同級生との再会、会社帰りの一杯、親戚との集まり──お酒と笑い声が一緒に思い出され、まるで幸せな時間のように感じられることがあります。
けれど、その感覚はどこまで本物でしょうか?

なぜ飲酒の記憶は美化されるのか

人の記憶は、心地よかった部分を強調し、不快な部分を省略する特徴があります。飲み会の記憶も同じで、楽しかった瞬間ばかりが残りやすいのです。


僕自身も「盛り上がった」と思っていた夜を日記で振り返ると、自己嫌悪に沈んでいた記録が残っていることが少なくありませんでした。

実体験①:楽しいはずが翌朝の“恐怖”

  • 頭痛や胃もたれなどの体調不良
  • 記憶の欠落による不安
  • 休日なのに心が休まらない気持ち

笑っていた場面と曖昧な記憶の隙間に潜んでいたのは、小さな恐怖や不安でした。
積み重なると、それは「自分を嫌いになる感覚」へと変わっていきました。

実体験②:「盛り上がってるふり」だったのかも

振り返ると、本当に楽しかったのではなく、酒の勢いで無理に盛り上がっていたのかもしれません。
誰かに合わせて笑い、空気を読んで盛り上がる──あの時間は「喜び」よりも「演じていた感覚」に近かったように思います。

美化された思い出の裏側にあるもの

  1. 自己嫌悪:「昨日の自分、大丈夫だったのか」という不安
  2. 体調不良:頭痛や睡眠の質低下
  3. 時間とお金の浪費:翌日の回復まで含めれば損失は大きい

断酒をして気づいたのは、あの時間は心をすり減らすものだったということです。

過去を否定しない。でも「見直す」

すべての飲み会が悪いわけではありません。心から楽しかった瞬間もあったはずです。
ただし、「酒があったから楽しかった」と思い込むのは危険です。次の二つを自分に問いかけてみてください。

  • それは本当に心地よい体験だったのか?
  • 酔いで感覚が麻痺していただけではないか?

素面の楽しさが、自己肯定感を育てる

  • 記憶が明瞭:翌日も話した内容を覚えている
  • 体調が安定:朝から気分よく過ごせる
  • 安心感:「自分をコントロールできた」という実感

映画を観ても、ゲームをしても、素面で楽しむこと自体が十分な満足感になっています。
他人に合わせるのではなく、自分のペースで時間を味わうことの豊かさに気づけました。

小さな実践:記憶を“上書き”する3ステップ

  1. 記録する:飲酒後の体調や気分、使った時間とお金をメモする
  2. 置き換える:同じ時間に別の楽しみ(散歩・映画・読書など)を計画する
  3. 見直す:1週間後にメモを眺め、変化を振り返る

まとめ:楽しい記憶の再評価から始まる、新しい自分

過去を否定する必要はありません。ただし、正しく見直す勇気は大切です。

「楽しかった飲み会」の正体を振り返ると、僕らが求めていたのは酒の勢いではなく、安心して心地よく過ごせる時間だったと気づきます。

断酒は、その気づきを現実に変えるひとつの方法。
楽しい記憶を再評価することから、自分らしい時間の過ごし方が広がっていくのだと思います。

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このブログの執筆者

沖縄の宮古島で働く50代が、
断酒とダイエットに本気で取り組み、
その実体験を記録しています。

同じようにお酒や体重に悩んでいる方に、
少しでも役立つヒントを届けられれば嬉しいです。

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