禁酒・断酒

飲酒翌日の「消えたくなる朝」の正体。繰り返す“絶望のループ”を断ち切る方法

炊き技カレー

目が覚めた瞬間、世界は灰色だった。 頭痛や吐き気といった肉体的な苦痛よりも先に、もっと重く、粘り気のある感情が喉元までせり上がってくる。

天井を見上げる余裕すらない。 視線のやり場もなく、ただ布団の中で身悶えるしかない。

そこへ追い打ちをかけるように、昨晩の記憶が徐々にフラッシュバックしてくる。 あんなことを言わなければよかった。なんであんな態度を取ってしまったのか。 記憶が鮮明になるにつれ、後悔は物理的な重さとなって、胸の上にのしかかる。

「終わってる」 「このまま消えてしまいたい」

もしこれが、人生で一度きりの過ちならまだいい。 違う。一度や二度ではない。 飲むたびに、毎回だ。 判で押したように、毎回この地獄を味わっている。

僕が断酒を決意した一番のきっかけは、健康のためでも、お金のためでもない。 ただ、この繰り返される「悪夢のループ」を、自分の手で断ち切りたい。 そう痛切に思ったからだ。

この記事は、あの地獄のような朝の正体を暴き、そこから抜け出すための、僕の実体験に基づいた記録だ。

1. 飲酒翌日の「消えたくなる気分」とは何か

これは、単なる「二日酔い」という言葉では生ぬるい。 身体の不調以上に、自分自身への強烈な憎悪が止まらない状態だ。

恥ずかしい。愚かだ。救いようのないバカだ。

鏡に映る土色の顔をした自分を見て、本気でそう思う。 二日酔いが軽い日であっても、この「自己嫌悪」だけはセットでやってくる。 だから、「ただ体調が悪いだけ」ではない。 「魂が病んでいる」ような感覚なのだ。

2. なぜメンタルが崩壊するのか(その残酷な仕組み)

もしあなたが今、そんな朝を迎えているのなら聞いてほしい。 この絶望感は、あなたの人間性の問題ではない。脳内で起きている「化学的な反動」だ。

お酒を飲んでいる時、脳はドーパミン(快楽)やセロトニン(安心)という名の借金をして、無理やりテンションを上げている。 翌朝、その借金の取り立てが一気に来るのだ。

  • 幸福物質の枯渇: 何も楽しくない。理由もなく悲しい。
  • 不安の増幅: アルコールで麻痺させていた不安が、倍返しで襲ってくる。

「昨日の発言、大丈夫だったか?」「嫌われたんじゃないか?」 そんな疑心暗鬼が止まらなくなるのは、脳が「不安を感じやすいモード」に強制設定されているからだ。 さらに、アルコールによって睡眠の質は破壊され、脳はガス欠状態。

「脳内物質の急降下」×「不安の暴走」×「睡眠不足による思考停止」

このトリプルパンチを食らって、まともな精神状態でいられるはずがない。 僕たちは反省しているのではない。脳の仕組みによって、強制的に落ち込まされているのだ。

3. 僕の場合|具体的な「地獄」の記憶

今でも忘れられない、ある朝の光景がある。

重たい頭を引きずって仕事に向かったあの日。 脳が働かず、判断力が鈍った僕は、取引先に対して理不尽で露骨に嫌な態度を取ってしまった。 さらに最悪なのは、その前夜の記憶だ。

初対面の人に対し、自分を大きく見せようとマウントを取り、偉そうな口を叩いていた自分。 「なんてクソ野郎なんだ」 その映像が、壊れた映写機のように脳内で何度も再生される。 穴があったら入りたいのではない。過去に戻って、あの瞬間の自分を殴り飛ばしたい。

あの日一日、僕の心は後悔というヤスリで削られ続けた。

4. それでも飲んでしまっていた理由

なぜ、喉元過ぎれば熱さを忘れるのか。 それは、アルコールという薬物が記憶を改ざんするからだ。

時間が経つと、あの地獄のような朝の感情は薄れ、楽しかった一瞬の記憶だけが美化されて残る。

「次はうまく飲めるはずだ」「今日は大丈夫だ」

飲む前の自分は、翌日の自分を過大評価する。 だが実際には、最初の一杯を口にした瞬間、翌日のことなど思考の彼方へ吹き飛んでしまうのだ。

5. この気分を「忘れない」と決めた理由

ある日、ふとバカらしくなった。

直近の飲酒で感じた、いつもと同じ虚無感。 毎回毎回、同じ結末の「B級ドラマ」を、僕はいったい何百回再放送すれば気が済むのか。 飲む前から、翌朝苦しむことは分かっている。 分かっているのに、自ら毒をあおる。

もういいだろう。 酒さえ飲まなければ、この苦しみのすべてが片付くのだ。

6. 断酒を誓う、今の正直な気持ち

「一生一滴も飲まない」なんて、大それた誓いは立てなくていいかもしれない。 ただ、今の僕が手に入れたいのは、「自分の人生の手綱を自分で握っている感覚」だ。

もしまた飲んでしまっても、それまで戦った時間をゼロにする必要はない。 でも、もう知ってしまったのだ。 酒を飲まない朝の、あの「子供の頃の夏休み」のような万能感を。

手に入れたいのは、まとまったお金、健康、そして標準体重。 失っても構わないのは、酒がないと成立しない薄っぺらな人間関係。 シラフの朝、カーテンを開けた時の「今日も一日が始まる」という純粋な喜び。 僕は、そちら側の住人でありたい。

まとめ|未来の自分への遺言

もしまた、夜の孤独やストレスに負けて、酒に手が伸びそうになったら。 思い出してほしい。理屈ではない。 あの朝、布団の中で身悶えながら感じた「内臓が裏返るような恥ずかしさ」を。

そして、今のシラフの僕から、未来の自分へこう言い聞かせる。 「飲まないだけで、お前の抱える問題の9割は解決する。もう分かってるだろ?」

この言葉を忘れないために、僕は今日、これを書いた。


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このブログの執筆者

沖縄の宮古島で働く50代が、
断酒とダイエットに本気で取り組み、
その実体験を記録しています。

同じようにお酒や体重に悩んでいる方に、
少しでも役立つヒントを届けられれば嬉しいです。

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