酒でやらかした僕の醜態「こうはなりたくない」が断酒を続ける原動力になる

断酒を考えている人にとって、「なぜ酒をやめるのか」という理由は人それぞれです。
「健康のため」「お金を節約したい」「家族に心配をかけたくない」──いずれも大切な動機ですが、実際に強烈な力を持つのはもうひとつの感情です。
それは、「二度とあんなふうになりたくない」という自己防衛の感情です。
僕自身、飲酒によって何度も醜態をさらし、そのたびに「もうやめよう」と思いながらも、結局は酒に戻ってしまいました。
でも今振り返って思うのは、あの時の「恥ずかしさ」や「恐怖」こそが、断酒を続けるための最大のモチベーションになっているということです。
この記事では、僕自身の体験談を包み隠さずに書き出し、「こうはなりたくない」という気持ちがいかに断酒の原動力になるかを伝えたいと思います。
僕がやらかした数々の醜態
正直、思い返すだけで恥ずかしい。でも、これが現実です。
同じような経験をしている人には共感してもらえるかもしれませんし、まだ経験していない人には「未来の警告」として受け止めてもらえればと思います。
歩道で寝たことが5回以上
泥酔して歩道で寝てしまったことがあります。しかも1回や2回ではなく、覚えているだけで5回。
誰かが通報していたら、警察に保護されていたかもしれません。通行人や車に迷惑をかけていたかもしれない。
その光景を想像するだけで冷や汗が出ます。
携帯電話を投げ捨てた(3回)
なぜか酔うと携帯を投げる癖が出て、翌日GPSで探す羽目になりました。
そのうち1回は、見つけた場所が「大きな木の上」。画面はバキバキに割れ、ボロボロの状態。どうやって木に引っかかったのかは未だに謎です。
無事にみつかったことも1回ありました、道路から10メートルぐらい離れている畑の中にありました。ほんと意味わからん。
もう1回は、とうとう見つからないまま。スマホ本体代金や個人情報、失ったものは計り知れません。
財布をなくした
財布をなくしたのは2回。現金はもちろん痛いですが、それ以上に免許証やカード類の再発行が面倒で、精神的なダメージは計り知れませんでした。
「なんで俺はまた同じことを繰り返すんだ」と自己嫌悪に襲われました。
警察と社長のお世話に
一人で入った飲み屋で「お金がない」とごねてしまい、警察を呼ばれたこともあります。(記憶なし)
その場にいた誰かが僕の会社の社長に連絡してしまい、最終的には社長に立て替えてもらうという、社会人として最低すぎる出来事もありました。
思い出すだけで穴に入りたいくらいの恥ずかしさです。
車道を千鳥足で歩いていた
翌日、友人から聞かされました。「お前、車がビュンビュン走ってる道路をフラフラ歩いてたぞ」と。
その瞬間、背筋が凍りました。もし事故に遭っていたらどうなっていたか…。命が助かったのは奇跡としか言いようがありません。
それでもやめられなかった僕
これだけの失敗を繰り返しても、僕は酒をやめられませんでした。
翌日は自己嫌悪でいっぱいになり、「もう二度とやらない」と誓うのに、数日もすればまた飲んでしまう。
振り返ると、我ながら「正気なのか?」と疑いたくなるくらいです。
でも、これがアルコール依存の怖さなんだと思います。
恥ずかしさでは済まないリスク
こうした失敗を「恥ずかしい思い出」で片付けるのは簡単です。
でも現実には、恥ずかしいだけで済まない危険が隠れています。
- 路上で寝れば、盗難や暴行に遭うリスクがある
- 記憶が飛んでいる間に、自分が加害者になるかもしれない
- 車道を歩けば、事故で命を落とす可能性がある
お酒に酔った僕は、自己防衛本能すら失っていました。
だからこそ断酒は「健康のため」や「節約のため」を超えて、自分の命を守るための自己防衛策でもあるのです。
「まだ大丈夫」は危ないサイン
飲んでいる頃の僕は、こう思っていました。
- 自分は酔いつぶれるタイプじゃない
- 財布や携帯をなくすなんて、よほどの人だろう
- 路上で寝るのはニュースに出るような人たちだけ
でも現実は違いました。
僕はその「よほどの人」になっていたし、ニュースに出てもおかしくないレベルの失敗を繰り返していました。
つまり「自分はまだ大丈夫」と思っている人ほど、危ないのかもしれません。
なぜなら、その慢心が判断力を鈍らせ、次の失敗を引き寄せるからです。
断酒は「自己防衛」でもある
健康診断の数値を改善したいとか、家計を改善したいとか、断酒のメリットはいろいろあります。
でも僕にとっては、「二度とあんな醜態をさらしたくない」という気持ちが一番の原動力でした。
未来の自分を守るために、酒を断つ。
その決断は、僕にとって最大の自己防衛でした。
まとめ──「こうはなりたくない」が最強の断酒スイッチ
断酒を続けるモチベーションは、必ずしも前向きな理由ばかりではありません。
むしろ、「あんなふうになりたくない」という自己防衛の感情のほうが強烈に効くことがあります。
もし今、あなたが断酒中で揺らいでいるなら、自分の過去の失敗や「もしもこのまま飲み続けたら起こりうる未来」を思い浮かべてみてください。
その恐怖や恥ずかしさは、立派なモチベーションになります。
断酒は苦しい挑戦ではなく、自分を守るための決断です。
未来の自分を守るために、今日も一緒に酒をやめていきましょう。
この記事の内容を、YouTubeで二人の掛け合い形式にまとめています。
耳だけで理解できるので、通勤や家事の合間にもぴったりです。