飲酒をやめて気づいたこと──求めていたのはアルコールではなく“安心できる居場所”だった

「飲まない夜」に空白を感じたのはなぜか?
断酒を始めてしばらくしてから、「何かが足りない」と感じる夜があった。
それは単にビールがないからではない。 テレビをつけても、ゲームをしても、どこか満たされない。
──あの“ワイワイした時間”が、ぽっかり空いていた。
でも、気づいたんです。僕が本当に求めていたのは「酔い」じゃなく、「安心できる居場所」だったんだと。
なぜ僕はお酒を飲み続けていたのか?
最初に求めていたのは“楽しい時間”と“つながり”
・友人との笑い声 ・仲間と囲むテーブル
酒が主役ではなかった。 心地よかったのは、人との距離感や空気だった。
いつしか“逃げ場所”としての酒にすり替わっていた
明るく振る舞うための道具。 酔えば饒舌になり、肯定されたい自分を演出できた。
でもそれは、「本当の自分」でつながれていたわけじゃなかった。
酔った時間の“つながり”は本物だったのか?
話しているようで、話せていなかった
・独りよがりの会話 ・“盛り上がること”がゴールだった夜
もちろん本音を話せたこともある。 でも大抵は「その場限りの盛り上がり」で終わっていた。
欲しかったのは“共感”より“肯定”だった
「それでいいよ」と言ってほしかった。 弱い自分も、そのまま受け止めてくれる誰かがほしかった。
素面の自分が見つけた「安心できる場所」
一人でいる時間が、いちばん心が休まると気づいた
・ゲームや漫画を読んでいるとき ・誰にも気を遣わず、リラックスしている瞬間
それが、自分にとっての“居場所”だった。
「居場所」は人といることだけじゃない
・無理して会話しなくていい ・沈黙も共有できる
外ではしゃぐよりも、静かに寄り添える関係の方が、自分には合っていた。
僕に合った“新しいコミュニティ”の見つけ方
① 自分の価値観に合った人と出会える場
「一人の時間も大切にする人」 「未完成だけど前向きな人」
そんな人たちと、無理のないペースでつながれる場所。
② ネット上に広がる“飲まないつながり”
X(旧Twitter)やブログ、Discord、YouTubeなど。 テーマ別に「ゆるくつながれる場」がたくさんある。
・断酒 ・ミニマリズム ・瞑想
同じテーマで繋がると、話題が尽きず、安心感がある。
③ 静かな共感が得られるリアルな場
・瞑想会 ・読書会 ・朝活や散歩会
酒を介さない集まりでも、人と“居る”だけで心が落ち着く。
まとめ:酒じゃなくても、居場所はつくれる
酔ってつながる関係よりも、素面で築ける関係の方が深くて長続きする。
・本音で語らなくてもいい ・黙っていても心が休まる
そんな相手と過ごす時間は、酒よりもずっと価値がある。
いま、僕の「居場所」はこうして変わりつつある。
・ひとりの時間に没頭できる環境 ・共通のテーマでゆるく繋がれるSNSやブログ ・静けさを大切にするリアルの場
そして何より、「酔っていない自分を肯定できる空間」こそが、自分にとっての本当の居場所だったと、今は思う。