禁酒・断酒

「酒は飲んだら飲まれます」自己コントロールが効かなくなる理由とその対策

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炊き技カレー

「酒は飲んでも飲まれるな」なんて言葉がありますが、実際はどうでしょう?

飲み会の場ではついテンションが上がってしまい、気づけば飲みすぎ。翌朝、頭が痛くて起きられず、昨夜の言動にモヤモヤ……。

僕も何度もそんな経験をしてきました。でもあるとき、「そもそも、なんで毎回こうなるんだろう?」と真剣に考えるようになったんです。

その答えは明確でした。酒を飲むと、自己コントロール力がごっそり削られる。

今回はその理由と、医学的な根拠、具体的な対策をまとめてお届けします。

自己コントロールを失う原因は「脳の働き」にあった

アルコールは、脳の前頭葉に影響を与えると言われています。ここは「理性」や「判断力」、「自制心」を司る部分。

この前頭葉が麻痺してくることで、以下のような変化が起きます:

  • 普段なら我慢できることが我慢できなくなる
  • 自分の言動にブレーキをかけられなくなる
  • 記憶が飛ぶ(ブラックアウト)こともある

つまり、飲めば飲むほど“自分らしさ”が奪われていくのです。

アルコールが脳に与える影響(医学的根拠)

◆ 前頭前野の機能低下

アルコールは「前頭前野(前頭葉の一部)」の活動を鈍らせます。
この部分は“理性”や“判断力”、“意志力”の中枢であり、酔いによってこの機能が抑制されると、コントロール不能な状態になります。

「アルコールは脳の働きを抑制し、特に前頭葉の機能が低下することで、自制心が鈍くなります。」

◆ アルコール依存のメカニズム

報酬系が刺激されることで「また飲みたい」「やめられない」という回路が強化されていきます。

「アルコールは脳内でドーパミンの放出を促し、快感や安心感をもたらします。これが繰り返されると、脳は“酒がないと落ち着かない”という状態に陥っていきます。」

「少しだけのつもりが、気づけば…」になる理由

  • 1杯だけのつもりが3杯、4杯と進んでいた
  • もう帰るはずだったのに、なぜか2次会にいた
  • 翌朝、記憶が曖昧で怖くなる

これは、「飲んだ後」に量を調整しようとするのがそもそも間違っているから。
酔っているときに、自己コントロールは効きません。

飲酒後の「自己嫌悪」と「疲れ」はサイン

飲んだ翌日の不快感は単なる二日酔いではありません。
「またやっちゃったな…」という自己嫌悪、頭痛やだるさといった“心身のダメージ”がセットになって襲ってきます。

対策①:「飲む前」にルールを決める

  • ビールは2杯まで
  • 21時には帰宅
  • 空腹では飲まない

あらかじめルールを設定しておくことで、「つい飲みすぎた」を防ぎやすくなります。

関連記事:家で飲まない習慣が節酒のカギ|飲酒回数を減らすシンプルな方法

対策②:「飲まない日」を増やす

いきなり断酒が難しいなら、「週に2日休肝日」を作ることから始めてみましょう。
炭酸水や温かいお茶など、酒以外の楽しみを増やすのがポイントです。

関連記事:禁酒に失敗しても大丈夫!週2回の休肝日で始める節酒のコツと効果

対策③:「なぜ飲むのか?」を問い直す

ストレス解消、孤独、不安…酒に頼る理由を突き詰めることで、本当の解決策が見えてくることもあります。

関連記事:ストレス解消のための飲酒は逆効果?──飲めば飲むほど心が疲れる理由と断酒という選択肢

おわりに──コントロールを取り戻せば、人生が変わる

「酒は飲んだら飲まれます」──これは比喩でもなんでもなく、事実です。
でも、自分の意思で変わることはできる。

「飲まない自分」「自分をコントロールできる自分」は、必ず取り戻せます。
今日から、一歩ずつ始めてみませんか?


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50代、再起動中。

この記事の執筆者|炊き技カレー

人生折り返し地点からのチャレンジ。

沖縄の宮古島で働く50代が、本気で断酒・ダイエット・資産づくりに取り組みながら、毎日を更新中。

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