飲酒して自転車に乗る行為は違法です!知られざる「自転車の飲酒運転」リスク

SNSで見かけた「怖い話」
Xで「#Twitter断酒部」の投稿を眺めていたとき、ある書き込みが目に留まりました。
知人のFacebook書き込み。「飲み過ぎて泥酔状態で、帰路の自転車フラフラでヤバかった」1行ちょろっとの書き込みをみて背筋が寒くなった。見直す気配は全然ないようだったから。飲酒運転は法律違反。もしやらかしたら最悪、逮捕です。酔って天国、醒めて地獄。#断酒
— らいらい@断酒家社長 (@rkameko) May 28, 2025
実際、僕が住んでいる田舎のほうでも、夜にふらつきながら自転車に乗って帰る酔っ払いを見かけることがあります。でも、それって本当に危ない行為なんですよね。
「自転車だからセーフ」と思っていたら、大きな落とし穴があります。
この記事では、「自転車での飲酒運転」の危険性と、その背景にある社会的・法的リスクについて解説します。さらに、僕自身の経験も交えながら、どうすればより安全に「お酒と付き合う」ことができるのかを考えていきます。
「自転車だからセーフ」は間違い!飲酒運転は違法です
道路交通法では、自転車もれっきとした「車両」として扱われます。
そのため、飲酒状態での運転は「酒気帯び運転」として罰則の対象です。
- 酒酔い運転:アルコールの影響で正常に運転できない状態での運転は罰則として5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
▶政府広報オンライン - 免許停止:自転車には運転免許がないため、点数引かれることはありませんが、自動車の運転免許を持っている場合は、自転車での酒酔い運転によって免許停止処分を受ける可能性があります
▶道路交通法
警察庁や厚生労働省も注意喚起を行っています。
参考:警察庁「自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~」
泥酔状態の自分を守れるのは、自分だけ
僕自身も、お酒に飲まれていた頃は飲み会の帰りにフラフラと歩いて帰ることがよくありました。
でも今振り返ると、それは本当に危険な行為だったと思います。
フラフラっと車道のほうへ出てしまったこともありましたし、もしそのまま倒れていたら? あるいは、誰かを巻き込んでいたら?
想像するだけで、今でもゾッとします。
事故のあとでは遅い、もしもの代償は重すぎる
「たかが自転車」と油断していたとしても、事故が起こればその責任は非常に重くのしかかります。
最悪の場合、逮捕・罰金・損害賠償・そして失職や信用の失墜といった結果を招く可能性もあります。
たとえば、飲酒状態での運転により歩行者と接触し、相手に怪我をさせた場合。
軽傷で済んだとしても、「過失傷害」や「道路交通法違反」として刑事罰の対象となります。
さらに重大な事故に発展すれば、「重過失致傷罪」や「危険運転致死傷罪」など、より重い罪に問われる可能性もあります。
飲酒による判断力の低下は、法廷では一切の言い訳にならず、「酔っていたから覚えていない」「悪気はなかった」といった主張は通用しません。
参考リンク(法令)
・警察庁「飲酒運転の根絶に向けた取組」
・道路交通法「酒気帯び運転等の禁止」
また、社会的な代償も深刻です。
報道されるような事故を起こせば、勤務先への連絡・懲戒処分・解雇・家族への影響など、私生活にも大きなダメージが及びます。
一時の気のゆるみで、人生が一変してしまう──そんな事態は、誰にでも起こり得るのです。
だからこそ、事前の判断と行動が何よりも大切なのです。
安全な帰宅手段を選ぼう
- 代行サービスを活用する
- 飲みすぎる前に帰る
- あえてノンアルを選ぶ
- そもそも断酒・節酒という選択
まとめ:飲酒は「帰るまでが飲み会」です
楽しかった飲み会が、人生最悪の一日に変わることもあります。
お酒に飲まれない選択が、自分と他人の人生を守る第一歩です。