「寝酒で眠れる」は勘違いだった|やめたら睡眠の質が劇的に変わった話

「寝つきをよくするために、毎晩の寝酒は欠かせない」そんな風に思っていませんか?
かつての僕もそうでした。仕事の疲れやストレスをまぎらわせ、少しでも早く眠りたい。そのための“お酒”は、心強い味方のように思えたものです。
しかし最新の研究では、「寝酒は眠りの質をむしろ悪化させる」という事実がはっきりと示されています。しかも、その影響は翌日の集中力や体調、メンタルにも及び、ダイエットや生活習慣病にも関係するのです。
この記事では、なぜ寝酒が睡眠の質を下げるのか、そして「飲まない夜」がもたらす本当の快眠効果について、断酒経験者の僕がわかりやすくお伝えします。
対象は、以下のような方です。
- 毎晩寝酒が習慣になっている
- 睡眠の質が悪く、朝スッキリ起きられない
- 最近、体調やメンタルの乱れを感じている
結論から言えば、「寝酒をやめることが、快眠と健康の第一歩」でした。断酒100日を経験した僕のリアルな変化と、誰でも今日からできる対策も紹介します。
寝酒は一時的な眠気は誘うが、深い眠りを妨げる
厚生労働省が提供する「e-ヘルスネット」でも、以下のように明記されています。
お酒は睡眠にとって百害あって一利なし。特に深酒は禁物です。寝酒をすると寝つきがよくなるように思えますが、効果は短時間しか続きません。飲酒後は深い睡眠が減り、早朝覚醒が増えてきます。お酒は楽しむもの。不眠対処に使ってはなりません。
出典:厚生労働省|寝酒はダメ
つまり、たとえすぐ眠れたとしても途中で何度も目が覚めたり、朝のスッキリ感が失われたりするのです。
僕の断酒体験:「寝酒をやめたら、朝がラクになった」
僕が寝酒をやめたのは、「健康を取り戻したい」という思いからでした。
最初の数日は、正直つらかった。
夜中に目が覚めるし、なかなか寝つけない。
でも1週間ほど経つと、不思議なくらい朝の目覚めが良くなったんです。
トイレで起きる回数が減り、日中の眠気も少なくなりました。
さらに驚いたのが、夢を覚えていられるようになったこと。
これは「レム睡眠の時間が増えた=睡眠の質が上がった」証拠かもしれません。
なぜ寝酒で睡眠が乱れるのか?ホルモンバランスの乱れ
寝酒によって睡眠が浅くなるのは、「ホルモンの乱れ」も関係しています。
- メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌がアルコールで抑制される
- 夜間の利尿作用でトイレが近くなる
- アルコール代謝で体温が上がり、夜中に汗をかいて覚醒しやすくなる
このように、本来の「眠るための仕組み」が崩されてしまうのです。
寝酒をやめるとどうなる?快眠がもたらす5つの変化
僕が実感した「寝酒をやめてよかったこと」を以下にまとめます。
- 夜中に起きる回数が減った
- 翌朝のだるさが激減した
- メンタルが安定し、イライラしにくくなった
- 日中の集中力が上がった
- 自然と食欲が整い、暴飲暴食も減った
これはあくまで僕の体験談ですが、多くの断酒者が「睡眠の質が上がった」と語っています。
「寝酒なしでも寝られる」ようになる方法【今日からできる】
いきなりお酒をやめるのが難しい人へ向けて、僕がやっていた工夫をご紹介します。
1. ぬるめのお風呂に浸かる(38〜40℃で20分)
副交感神経が優位になり、自然な眠気がやってきます。
2. スマホを寝る30分前に置く
ブルーライトを浴びるとメラトニンの分泌が減ります。
3. 「寝酒の代わり」の飲み物を用意する
・ホットミルク
・ノンカフェインのハーブティー
・炭酸水(甘くないもの)
4. 「寝る前10分読書」習慣
読書には不安感を落ち着ける効果があります(※紙の本が理想)。
まとめ:睡眠の質を上げたければ「寝酒」は手放そう
寝酒はたしかに、最初は心地よい習慣に思えます。
でもその代償は、浅い眠り・翌日の不調・健康リスクの積み重ねでした。
僕は断酒を通じて、「飲まない夜のほうが、ぐっすり眠れる」と知りました。
今、寝酒を習慣にしているあなたへ。
その1杯、本当に必要ですか?
もしかすると、それが“眠れない原因”になっているかもしれません。
「飲まない夜」は、不安でもありますが、可能性でもあります。
ぜひ一度、「お酒に頼らない夜」を試してみてください。