禁酒・断酒

断酒できない本当の理由は「友達付き合いが消える恐怖」じゃないですか?

炊き技カレー

晩酌は、やめられたんですよ。毎晩の缶ビールも、寝る前の焼酎も、もう習慣じゃなくなりました。これだけでも、十分じゃないですか。同じように「晩酌はやめられたけど、付き合いの場では飲んでしまう」という方、多いと思うんですよ。

でもね、心のどこかでずっと引っかかっていたことがあって。それが、友達と居酒屋に行くと、つい飲んでしまうことなんです。

「とりあえず生で」っていう声に、気づいたら合わせてしまっている。断ろうとした、その瞬間にね、「まあ一杯くらいいいだろう」っていう声が頭の中から聞こえてくるんですよ。でもその声、実は友達のものじゃないんです。自分自身の声なんですよね。


「意志が弱い」わけじゃないんですよ

こういう話をするとね、自分を責めてしまう方が、本当に多いんです。

「結局やめられてないじゃないか」「自分は意志が弱いんだ」「どうせ無理なんだ」って。でもね、それは違うと思うんですよ。

だって、毎日の晩酌をやめられたんですよ。それだけで、意志は十分にあるじゃないですか。

問題はね、意志なんかじゃないんです。お酒が「人間関係の道具」として、体に染み込んでしまっていること。これが本当の問題なんですよ。

ちょっと考えてみてください。50代の男性が、友達とお酒を飲んできた年数を。20代から数えたら、もう30年ですよ。乾杯で始まって、お酒で本音を語り合って、お酒で一緒に笑ってきた。だからね、その場にお酒がないと、何か足りない気がしてしまう。これは錯覚なんかじゃなくて、長い年月をかけて作られた、れっきとした回路なんです。


「また0日に戻った」あの夜のこと

断酒を始めて2週間くらい経った頃にね、久しぶりに友人と飲みに行ったんです。

「今日は飲まないぞ」って、ちゃんと決めていました。でもね、席に着いた瞬間に、店員さんが「お飲み物は?」って聞いてきたんですよ。友人は「生ビールで」って答えました。

私はね、一秒、止まってしまったんです。

そして、「……同じで」って。

その一杯が二杯になって、気づいたら帰り道のコンビニで、ビールを買っていました。翌朝、スマホの断酒アプリを開いたらね、カウンターがゼロに戻っていたんですよ。

あの朝の感覚は、今でも覚えています。後悔っていうよりも、疲労感でしたね。「ああ、また最初からか」っていう、静かな絶望みたいなものでした。


変われたきっかけは、「宣言」だったんです

何度失敗しても、共通点があったんですよ。それはいつも、「飲まない」と心の中だけで決めて、席に着いていたことでした。言葉にしていなかったんです。それに気づいたのが、ある友人との食事がきっかけでした。

席に着く前に、駐車場でこう言ったんです。「最近さ、酒やめてるんだよ」って。

本当に、たったそれだけなんですよ。

そうしたら友人は、「あ、そうなの?」って言って、それ以上は何も聞いてこなかったんです。お店に入って、友人はビールを頼んで、私はウーロン茶を頼みました。それで、何も起きなかったんですよ。

「飲まない自分」を、先に言葉にしてしまうとね、その通りに動けるんです。

逆に言わなければ、「飲む自分」がデフォルトのまま席に着くことになる。だから宣言っていうのは、意志の力なんかじゃなくて、環境を変える技術なんですよ。


実際にやってみて、効いたことが3つあります

1. とにかく手に何か持つこと

席に着いたらね、まず何か飲み物を手に持つんです。ウーロン茶でも炭酸水でも、ノンアルビールでもいい。

一番危ないのはね、「手が空いている状態」なんですよ。手に何かあると、勧められたときに「これあるから大丈夫」って、自然に断れるんです。

2. 最初の30分だけ、乗り越えること

飲みたい衝動っていうのはね、着席した直後が一番強いんです。乾杯の雰囲気、ジョッキの音、冷えたビールの見た目。もう全部が「飲め、飲め」って言ってくるんですよ。

でもね、30分も経つと、会話に集中し始めるんです。笑いも起きる。場も温まってくる。そうなったらもう、飲まなくたって十分楽しいんですよ。

「最初の30分だけ」って決めると、ぐっと乗り越えやすくなります。

3. 「断酒してる」と言える友達を、一人だけ作ること

全員に言う必要はないんですよ。一人でいいんです。

「あいつには言ってあるからな」っていう、その安心感がね、社交の場全体を楽にしてくれるんです。


「ノンアルにしたら、相手に嫌がられた」問題について

ここでね、正直にお話ししますね。

ノンアルを頼んだときに、明らかに空気が変わったことが、あったんです。相手が少し黙ってしまって。「気を使わせちゃったかな」みたいな顔をされて。

でもね、あれは相手がこちらの断酒を否定しているわけじゃないんですよ。

相手はただ、「自分のせいで気まずい思いをさせてるんじゃないか」って感じているだけなんです。

つまり、罪悪感を持っているのは相手のほうなんですよね。だからこちらが少し工夫してあげると、場が一気に楽になるんです。

私がやったのは、この3つです。

ひとつめは、「医者に止められてて」と言うこと。「自分がやめたいんだ」よりも、「外から止められてるんだ」のほうがね、相手は罪悪感を持たずに済むんですよ。健康上の理由が本当にあるなら、正直に使っていい言葉だと思います。

ふたつめは、「飲んでるの見てるほうが楽しいわ」と言うこと。これね、本当に効くんですよ。相手を立てながら、自分の立場も自然に決まる。お酒好きの人ってね、「楽しそうに飲んでる自分を見ていてほしい」っていう気持ちが、少なからずあるものなんです。

みっつめは、ノンアルを「ただの飲み物」として、普通に扱うこと。「これにしておきます……」なんて申し訳なさそうに頼むとね、場が暗くなっちゃうんですよ。そうじゃなくて、「ノンアルビール、美味しいんだよ。最近すごく種類増えてさ」って話題にすると、むしろ会話のきっかけになるんです。

そしてね、もうひとつ気づいたことがあるんです。

それはね、時間が経って相手が酔ってきたら、こちらが飲んでいないことは、もう何の問題でもなくなるんですよ。

自分が酔っていたときのことを思い出してみてください。酔っ払いっていうのはね、自分の話を聞いてほしいんですよ。ニコニコしながら相槌を打って、ちゃんとリアクションしてくれる人がそこにいれば、もうそれで十分なんです。相手がウーロン茶を飲んでいようが、ノンアルビールを持っていようが、どうでもよくなってくる。

場を盛り上げるのは、お酒じゃなくてリアクションなんです。

だからこちらは、「聴き上手」に徹すればいい。それだけで飲み会は十分に、ご機嫌な夜になるんですよ。


「6ヶ月だけ」と決めたら、すべてが変わったんです

実はね、私が一番効いたと思っている方法があるんですよ。

それはね、「永遠に飲まない」と決めるのを、やめたことなんです。

「一生お酒を飲まない人間になる」っていうのは、50代の男にとっては、正直しんどい宣言なんですよ。30年付き合ってきた友人との思い出も、お酒と一緒にあるわけですから。それを全部捨てるような気がしてね、心のどこかで抵抗していたんです。

だから、こう言い換えたんですよ。

「6ヶ月だけ、完全にやめてみよう」って。

友人にも、そう伝えました。「健康のために、半年だけ試してるんだ」ってね。

これがね、驚くほど楽だったんですよ。相手も「まあ半年くらいならな」っていう反応になる。永久にお酒を断つ人間を前にするよりも、「期間限定のチャレンジ中の友人」のほうが、相手も気楽に接しられるんですよね。

そして6ヶ月が終わったとき、体は明らかに変わっていました。体重が落ちて、肌の調子も良くなって、朝の目覚めが、もう別物だったんです。それでね、気づいたんですよ。お酒がなくても、友達と十分に楽しめていたっていうことに。

だから、そのまま1年に延ばしたんです。

「まだ続けてるの?」って聞かれたときにはね、「なんか調子いいから、もう少しな」って答えていました。そうやって更新し続けていたらね、気づいたときには「飲む理由」のほうが、見つからなくなっていたんですよ。

期限を決めることで、始められる。そして成功体験が積み重なることで、続けられる。 だから、「永遠にやめる」なんて決めなくていいんです。まずは6ヶ月。それだけでいいんですよ。


それでも「一杯くらいいいだろ」と言ってくる人のこと、正直に書いておきますね

それでもね、何度やっても嫌な顔をする人っていうのは、いるんですよ。

「お前だけ飲まないの、つまんないな」とか、「一杯くらいいいだろ」って言ってくる人ですね。

そういう相手とはね、しばらく距離を置いたんです。

寂しかったですよ、正直。でもね、時間が経って気づいたんです。その人との関係って、お酒でしか成り立っていなかったんだなって。

お酒がなくても会いたいと思える人は、ちゃんと残ってくれました。それどころかね、素面で話すほうが、深い話ができるようになった友人もいるんですよ。


物事には、順番があるんです

完全にやめることを目指しているならね、「社交の場での一杯」は、一番最後に消えるものなんです。私はそれでいいと思っています。

毎日の晩酌をやめることと、社交の場で飲まないことっていうのは、難しさが全然違うんですよ。一人でいる夜と、30年付き合ってきた友人の前とでは、かかる力がまるで違うんです。

だから、焦らなくていいんですよ。物事には、ちゃんと順番がありますから。

「永遠にやめる」と決めなくていいんです。「6ヶ月だけ」から始めればいい。それが1年になって、気づいたときには、飲まないことが当たり前になっているんですよ。

私が完全にやめられたのはね、意志が強かったからじゃないんです。失敗しながら、少しずつ「飲まない自分」の作り方を、覚えていったからなんですよ。

あなたも、きっと、そうなれます。


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このブログの執筆者

沖縄の宮古島で働く50代が、
断酒とダイエットに本気で取り組み、
その実体験を記録しています。

同じようにお酒や体重に悩んでいる方に、
少しでも役立つヒントを届けられれば嬉しいです。

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