50代でお酒がやめられないあなたへ。失敗しても意味がある“断酒の積み重ね”という考え方
「やめたいのに、やめられない」──そんな葛藤を抱えたまま、今日もまた酒を手にしてしまう。
50代になると、健康やお金の心配が増え、飲酒の後悔も深くなるものです。
でも、何度失敗しても構いません。断酒は“成功か失敗”ではなく、“積み重ね”でできていくものです。
1週間でも、3日でも、飲まなかった日があれば、それは確実にあなたの体と心を変えています。
この記事では、僕自身の断酒経験をもとに、「失敗しても意味がある断酒の積み重ね方」と「今日からまた始めるコツ」をお伝えします。
完璧を目指す必要はありません。まずは“今日だけ”飲まない。それが未来を変える第一歩です。
僕自身も、何度も失敗してきた
僕はこれまでに何度も断酒に挑戦してきました。
その中で、100日間の断酒を2回達成したこともあります。
「もう大丈夫」と思った矢先に、また飲み始めてしまったこともありました。
そのたびに「自分には無理なんじゃないか」と落ち込みました。
でも、あるときふと気づいたんです。
「1週間で失敗しても、その1週間は“飲まなかった”という事実なんだ」と。
その気づきが、僕の中で断酒の意味を大きく変えました。
「失敗=ゼロ」ではない。
やめられなかった経験さえも、積み上げの一部なんだと。
断酒はマラソンではなく「積立貯金」
断酒を続ける上で、僕が今もっとも大切にしているのは、
「断酒は成功か失敗かではなく、“積み重ね”」という考え方です。
たとえば──
- 1週間断酒する
- 1日飲んでしまう
- そしてまた1週間断酒する
これを1年間で25回繰り返すと、175日=約半年間も断酒したことになります。
これ、すごいことじゃないですか?
飲まなかった日を1日ずつ積み上げる。
それだけで、確実に体も心も変わっていきます。
たとえ続かなくても、その「やめようとした時間」には、確実に意味があるんです。
「やめられない」は意志の問題ではない
お酒をやめられない人の多くが、
「自分は意志が弱いんだ」と自分を責めてしまいます。
でも実際は、脳の仕組みが大きく関係しています。
アルコールを長年摂り続けた脳は、
「飲むこと=リラックス」「飲まない=不安」と学習しています。
つまり、脳が「酒がないと落ち着かない」と誤認している状態です。
この状態でお酒を断つのは、
「長年慣れた習慣に逆らう」ことと同じ。
だからこそ、やめられないのはあなたが悪いわけではないのです。
「意志が弱い」からではなく、
脳がまだ“回復の途中”なだけ。
その理解があるだけで、少し気持ちがラクになります。
小さな断酒の積み重ねが、やがて大きな変化を生む
最初から「100日断酒しよう!」なんて思わなくていいんです。
僕も最初は、「今日だけ飲まない」で始めました。
1日ができたら2日。
3日できたら、少し自信になる。
気づけば、1週間、1ヶ月と積み上がっていく。
大切なのは、**「今日だけ」**を繰り返すこと。
飲んでしまったとしても、翌日からまたやり直せばいい。
0からではなく、前回の続きとして積み上げればいいんです。
まるで積立貯金のように、
「飲まなかった日数」を少しずつ貯めていく。
そうすれば、やがて長い断酒期間につながります。
断酒で見えてくる“本当の変化”
断酒を重ねると、少しずつ変化が訪れます。
- 朝の目覚めが軽くなる
- 肌の調子が良くなる
- 頭の中がクリアになる
- お金が貯まりはじめる
- イライラや落ち込みが減る
これらは、最初の1〜2週間では気づきにくいかもしれません。
でも、続けていくうちに確実に現れます。
僕自身、断酒を通して「本当の意味で休める夜」を取り戻せました。
酔って眠るのではなく、自然に眠りにつける──。
これだけでも、人生が少し変わったような感覚でした。
「飲まない自分」を誇りに思おう
お酒をやめるという行動は、
自分を律し、人生を立て直すための立派な挑戦です。
飲まない日を積み上げることは、
他人から見れば些細なことかもしれません。
でも、それを継続できる人は多くありません。
「今日も飲まなかった」
この一言を、自分の中で誇りにしてほしい。
それこそが、「断酒の積み重ね」という生き方です。
失敗しても、それは“経験”という成果になる
もし今日飲んでしまっても、
「またダメだった」と思う必要はありません。
飲んだことで、「なぜ飲みたくなったのか」を知ることができる。
それも大切な学びです。
断酒は**“成功”と“失敗”を繰り返すプロセスの中で完成する**もの。
むしろ、失敗を重ねるほど次に活かせる知恵が増えます。
「飲んでしまった=終わり」ではなく、
「飲んでしまった=次の準備が整った」と考えてください。
50代の今こそ、自分の体と向き合うチャンス
50代というのは、人生の折り返し地点。
体のサインが明確に出始める時期でもあります。
これまでの飲酒習慣を見直すには、まさに“今”がベストタイミング。
なぜなら、脳も体もまだ回復可能だからです。
断酒によって体が軽くなり、睡眠が深くなり、
思考がクリアになっていく。
そうすると、自然と「飲まない方がラク」だと感じるようになります。
それは我慢ではなく、自分を大切にする選択です。
今日から、また始めればいい
もし昨日飲んでしまったとしても、今日からまた始めましょう。
断酒には「やり直し禁止」なんてルールはありません。
人は何度でもやり直せる。
特に断酒は、“続けよう”と思った瞬間から再スタートできます。
僕もまた、今この瞬間から積み重ねています。
あなたも、今日から新しい1日を始めてください。
🌿 まとめ|失敗しても意味がある“断酒の積み重ね”
- 断酒は「成功・失敗」ではなく「積み重ね」
- 飲まなかった日は確実に体と心を回復させている
- やめられないのは意志ではなく脳のメカニズム
- 小さな断酒を繰り返すことで、大きな変化につながる
- 今日からまた始めればいい。何度でもやり直せる
あなたが「もう一度やってみよう」と思えたなら、
それだけで、断酒の第一歩はもう始まっています。
焦らず、比べず、自分のペースでいきましょう。
今日という一日が、あなたの“積み重ねの1日”になりますように。
