禁酒・断酒

「このままでいいのか?」死を意識したことで肚が決まった50代の僕が、断酒で自信を取り戻した物語

真剣な表情の中年男性と「このままでいいのか? 死を意識したことで肚が決まった50代の僕が、断酒で自信を取り戻した物語」というテキスト
炊き技カレー

「酒は人生の一部であり、最高の楽しみだ」

ついこの前まで、僕は本気でそう思っていました。沖縄の強い日差しのもと、仲間と酌み交わす泡盛。仕事終わりの一杯。嬉しい時も、悲しい時も、いつもそこにはお酒がありました。

でも、50代を迎え、ある出来事をきっかけに断酒を決意。今回で3回目の挑戦です。

この記事では、そんな僕がどうやってお酒をやめることができたのか、そしてお酒をやめた今、何を感じているのかを正直に綴ります。

もし、あなたが少しでもお酒との付き合い方に悩んでいるなら、ほんの少しだけ、僕の話に付き合ってもらえませんか。

地獄への入り口?泡盛一升瓶を2人で空けた高校時代

僕がお酒を覚えたのは高校2年生の時。周りが飲んでいるから、という単純な理由でした。

地元・宮古島では「オトーリ」という、杯を回して一気飲みを繰り返す飲み方が主流です。未成年ながら、アルコール度数30度の泡盛一升瓶(1.8L)を、友達と2人で飲み干してしまうこともありました。

社会人になってからも、僕の人生からお酒が消えることはありませんでした。

  • うれしいとき
  • かなしいとき
  • イライラしているとき

どんな感情の時も、真っ先に手を伸ばすのはお酒。「飲んでいるときが人生で一番楽しい」とさえ思い込んでいました。

しかし、その「最高の楽しみ」は、気づかぬうちに僕の心と体を蝕んでいました。

  • 健康問題: 体重は増え続け、高血圧、肝臓障害、高血糖、そして体重を支えきれない膝の痛みに見舞われました。
  • 経済問題: 飲み代は月に平均3万円、多い月は7万円にもなりました。貯金なんてできるはずもなく、「将来どうしよう」という不安が募るばかり。そして皮肉なことに、その不安を紛らわすためにも、またお酒を飲んでしまうのです。

まさに、負のスパイラルでした。

「死」を意識した日。僕が断酒を決意した瞬間

そんな生活を変えるきっかけは、突然訪れました。

身近な人が、糖尿病が原因で亡くなったのです。

その話を聞いたとき、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。何を隠そう、僕自身も健康診断で「高血糖」と診断されていたからです。肥満、高血圧、そして高血糖…役満です。

「このままでは、次は自分の番だ」

50代という病気になりやすい年齢。もう見て見ぬふりはできない。強烈な危機感が、僕に「断酒」を決意させました。それは「変われるかも」という淡い希望ではなく、「本気でやらなければ死ぬ」という、切羽詰まった決意でした。

3度目の正直!僕が実践した「飲酒欲求」に勝つ3つの工夫

実は、断酒は今回で3回目の挑戦です。過去2回は、あの強烈な飲酒欲求に負けてしまいました。

特に辛いのが、金曜日の仕事終わり。「今週もお疲れ様!」と、自分を労う一杯が習慣の奥深くまで染み付いているのです。このルーティンを壊すストレスは、想像以上のものでした。

しかし今回は、過去の失敗を活かし、自分なりの対策を立てて臨みました。僕が実践して特に効果があった3つの工夫を紹介します。

1. 外食をしない

唐揚げ、餃子、こってりラーメン…こういう味の濃いものを食べると、脳が勝手にビールを呼びませんか? しょっぱいお菓子も同じです。僕の場合、外食は飲酒欲求の最大のトリガーでした。だから、断酒中はきっぱりと外食をやめました。

2. 自炊をする

外食をやめた代わりに、自炊を徹底しました。不思議なことに、自宅にいる間は飲酒欲求が起きにくいことに気づいたのです。自分で作った食事なら、味付けもコントロールできます。

3. 「ご褒美おやつ」を家に準備しておく

仕事終わりに襲ってくる「飲みたい!」という衝動。これを乗り切るために編み出したのが、「家に帰れば、おいしいおやつが待っている」作戦です。

ちょっと高級なチョコレートでも、好きなケーキでもいい。「あれが待っているから、寄り道せずに真っ直ぐ帰ろう」と思えるだけで、足は自然と家に向かいます。これは本当に効果絶大でした。

また、どうしても飲酒欲求が抑えられない時は、外に出て汗をかくまで散歩をしました。体を動かすと、不思議と欲求がスッと消えていくのです。

メリットが強大すぎ!酒をやめて手に入れた最高な未来

お酒をやめて、僕の人生は劇的に変わりました。

心と体の変化

後悔のない朝

飲んだ翌朝に必ず襲ってきていた「なんであんなに飲んだんだろう…」という自己嫌悪と後悔。
あれが完全になくなりました。毎朝、気分良く起きられることがこんなに幸せだとは思いませんでした。

体重の減少

体は正直です。余計なカロリーを摂らないので、体重はどんどん減っていきます。次の健康診断で、医者を驚かせるのが今の楽しみです。

生活の変化

未来への投資

以前は飲み代に消えていた月数万円のお金が、まるまる浮くようになりました。そのお金は、iDeCoやNISAなどの投資に回しています。将来への不安がお金で解決できるとは言いませんが、具体的な行動を起こせているという事実が、大きな安心感に繋がっています。

自己肯定感の爆上がり

「今日も飲まなかった」「無駄遣いをしなかった」という小さな成功体験が、僕の自己肯定感を高めてくれています。おかげでメンタルはすこぶる快調です。

新しい意欲

時間に余裕ができただけでなく、「副業でも始めてみようか」という前向きな意欲まで湧いてきました。

「お酒をやめて困ったことは?」と聞かれても、正直なところ、メリットが強大すぎて、デメリットが霞んで見えません。

最後に伝えたい、たった一つのこと

もし、お酒に悩んでいた過去の自分に声をかけるなら、こう言うでしょう。

「やめると、いいことだらけだぞ」

そして、今まさに禁酒・断酒を考えているあなたへ。挑戦中のあなたへ。僕が伝えたいメッセージも、まったく同じです。

やめると、本当に、いいことだらけですよ。

この記事が、あなたの背中を少しでも押すことができたなら、これほど嬉しいことはありません。


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50代、再起動中。

この記事の執筆者|炊き技カレー

人生折り返し地点からのチャレンジ。

沖縄の宮古島で働く50代が、本気で断酒・ダイエット・資産づくりに取り組みながら、毎日を更新中。

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