【断酒が続く人の思考法】つらい痛みを快楽に変える逆転の発想とは?

「断酒や健康的な習慣を始めたい。でも、どうせ三日坊主で終わってしまう…」
そんなふうに感じていませんか?
「ノーペイン・ノーゲイン(痛みなくして得るものなし)」という言葉がありますが、ただ歯を食いしばる根性論では、心も体も疲弊してしまいますよね。
僕自身、何度も断酒に失敗してきました。仕事がうまくいかなくてイライラしているとき。逆に、仕事で良い成果が出て嬉しいとき。なんてことのない普通の日には、何か刺激を求めて。
このように、ありとあらゆる出来事を酒を飲む口実にして、目先の快楽に手を出し続けていたのです。
しかし、もしその「痛み」や「飲みたい衝動」を「快楽」に変える思考法があるとしたら、知りたくないですか?
この記事では、多くの人が挫折する「短期的な快楽のワナ」から抜け出し、つらい瞬間を「未来の自分へのごほうび」に変える具体的な思考法を解説します。
この記事を読み終える頃には、「我慢」ではなく「楽しみ」として断酒や健康習慣を続けられる、新しい自分に出会えるはずです。
読むより“聞く派”のあなたへ。
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なぜ、あなたの断酒や健康習慣は続かないのか?
多くの人が挫折してしまう理由は、とてもシンプルです。私たちは本能的に「快」を求め、「不快」を避けるようにできています。
- お酒を飲んでストレスを発散したい(目先の快)
- 運動は面倒くさいから避けたい(目先の快)
- 自炊よりコンビニ弁当がラク(目先の快)
このように、私たちはつい目の前の「ラク」や「快」を選んでしまいます。
しかし、ここには大きな落とし穴があります。
「短期的な快楽」は、必ず「長期的な不快」につながるということです。
二日酔いの頭痛、運動不足による体力の低下、栄養の偏りによる慢性的なだるさ——。これらはすべて、過去の自分が選んだ“ニセモノの快楽”の代償にほかなりません。
この「今ラクしたい」が「未来のしんどい」を生み出す負のループを断ち切らない限り、本質的な変化は訪れないのです。
【思考法①】痛みを「快楽の種」に変える新解釈
ここで「ノーペイン・ノーゲイン」という言葉を、根性論ではなく、もっと賢く利用してみましょう。
その痛みは、体が回復している「嬉しい悲鳴」
断酒を始めた直後の、あの言いようのないソワソワ感や飲みたい衝動。これを単なる「苦痛」と捉えるのを、今日からやめてみませんか?
その「痛み」の正体は、あなたの脳と体が、アルコール依存から抜け出そうと必死に回復しているサインなのです。
- 飲みたい衝動 = 脳の神経伝達物質が正常化しようとしている証拠
- 禁断症状のだるさ = 体内の毒素が排出されている証拠
まるで、筋トレ後の筋肉痛が「筋肉が成長している証」と感じられるのと同じように、断酒の苦しみは「健康な自分に生まれ変わっている証」と捉えることができます。
まずはこの事実を知るだけで、痛みへの見方が大きく変わるはずです。
衝動の波を乗りこなす「置き換え術」
では、実際に飲みたい衝動の波が来たとき、どうすれば乗りこなせるのでしょうか。
僕の経験上、飲酒欲求という地雷は生活のあらゆるシーンに埋まっています。特に週末の仕事終わりなどは、無意識にいつもの飲み屋に足が向いてしまうほどでした。
そこで有効なのが、飲酒欲求を別の「楽しみ」で上書きしてしまう「置き換え術」です。
例えば、「今日は家に美味しい和菓子を用意しているから、飲まずに帰ってデザートにしよう」と別の楽しみを作る。暇で刺激が足りない時には、気分転換にウォーキングに出て飲酒欲求を消す、といった具合です。
どちらの工夫も、お酒を飲まずに済んだ後には「今日も勝てた!」という清々しい気分が待っていました。この小さな成功体験こそが、「本物の快楽」なのです。
「痛み」を「回復のサイン」と理解し、「衝動」を「別の楽しみで置き換える」ゲームと捉え直した瞬間、苦痛は快楽への入り口に変わります。
【思考法②】「究極の面倒くさがり」こそ成功する理由
「怠惰を求めて、勤勉に行き着く」
これは、僕が最も大切にしている逆説的な真理です。一見すると矛盾していますが、「本当にラクをしたい」という欲求こそが、人を最も勤勉にさせるという意味です。
僕自身、究極の面倒くさがりです。だからこそ、未来の「面倒」を徹底的に避けるために、今行動するんです。
例えば健康面
体重が増えすぎて生活習慣病の恐れが出てきたとき、「このまま毎週病院に通い、薬を飲み続ける生活は絶対に面倒だ!」と強く思いました。
その面倒を避けるために、カロリー計算をしながら自炊するという「今の勤勉」を選んだのです。
お金や時間、精神面でも同じです。
- ふと毎月の飲み代を計算したら、年間で海外旅行に行けるほどの金額に。「このお金があればもっとラクに楽しめるのに」と後悔するのが面倒で、断酒を決めました。
- 二日酔いで休日の午前中をベッドで無駄にするのも、時間的に何より面倒でした。
- そして何より、「今日も飲んじゃった…」と毎晩自己嫌悪に陥るのが、精神的に一番面倒くさくなったんです。
だから僕は、自分を好きでいられる「ラクな道」として、断酒を選びました。
「本当のラク」は、いつだって“今、ほんの少しの勤勉さ”の先に用意されているのです。
まとめ|痛みを敵ではなく「最高の相棒」にしよう
私たちは、「痛み」を無意識に避けるべき敵だと考えてしまいます。
しかし、視点を180度変えれば、痛みはあなたの進化を知らせるサインに変わります。
- 飲みたい衝動は、脱アルコールが進んでいる証。
- 運動後の疲労感は、体力が向上している証。
- 新しい挑戦への不安は、あなたが成長しようとしている証。
「究極のラクを手に入れたい」という素直な欲求を、ぜひ大切にしてください。その欲求こそが、あなたを動かす最強のエンジンになります。
目の前のニセモノの快楽に惑わされず、痛みの先にある「本物の快楽」を迎えにいきましょう。
さあ、今夜も飲まない夜を超えて、最高の明日を手に入れにいきませんか?